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ウッドパネル

​主将からのメッセージ

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。数ある部活動の中から、この馬術部のページ、しかも主将の挨拶文にまでたどり着いてくださったこと、本当に嬉しく思います。

 

突然ですが、ひとつ質問です。

もしロボットが馬に乗れるようになったら、それはもう「馬術」と呼べるでしょうか?

 

僕は、いつかロボットが馬の背に乗ること自体は、技術的に可能になると思っています。けれど、それを「馬術」と呼ぶのは、たぶん違う。なぜなら馬術の面白さは、馬を思い通りに操ることではないからです。

 

馬は、言葉が通じません。「右に曲がって」とお願いしても、通じるわけではないのです。だからこそ、その日の馬の様子を目で見て、息づかいを耳で聞いて、緊張を肌で感じ取って、「今この子は何を考えているんだろう」と自分の頭で想像する。そうやって手探りで対話を重ねながら、その瞬間、その馬と自分にしか作れない一つの動きを、「二人四脚」で作り上げていく。実はそこにこそ、馬術という競技の一番の醍醐味があります。

 

AIがどんな問いにも即座に答えを返してくれる時代です。効率も正解も、指先ひとつで手に入ります。

 

でも、だからこそ。

 

言葉の通じない相棒と、時間をかけて、遠回りしながら心を通わせていく。そんな経験は、今の時代にはむしろ、とても贅沢なものになっているのではないでしょうか。

 

もちろん、今まで馬に触れたことがなくても大丈夫です。京大馬術部の部員はほとんどの人が大学から始めています。むしろ「馬の気持ちなんて全然わからない」というところから始まるのが、京大馬術部の4年間です。

 

それでいて、京大馬術部はほぼ毎年全国大会に出場しています。大学から始めた初心者が、4年間あれば全国の舞台に立てるくらいまで、馬と心を通わせられるようになる。それもまた、この競技の懐の深さだと思っています。

 

可愛い馬たちと、うまくいかない日もうまくいく日も一緒に過ごしながら、ここでしか作れない物語を紡いでみませんか。

 

京大の一番北、馬術部にて皆さんをお待ちしています。

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​ 令和8年度主将 井上陽誠

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